歯を磨くタイミング
「食後すぐ歯を磨いてはいけない！」といった記事を最近、インターネット上などで目にすることがあります。
ひと昔前は、食べたらすぐ歯を磨きましょうと言われていましたが事情が変わってきています。
今回は、正しいい歯を磨くタイミングについて記載していきます。
すでにこの記事を読まれた方は多いかと思いますが、次のような内容でした。
米シカゴに本部を置く総合歯科学会（AGD）は、歯の内側にある象牙質と呼ばれる層が、外側にあるエナメル質よりも柔らかくて虫歯が進行しやすいことから、この象牙質のサンプルを被験者の構内に装着し、それぞれ異なったタイミングで歯磨きを行い、その腐食度合いを観察するという実験を行った。
その結果、食後30分経たずに歯を磨いた被験者の口内では、象牙質の腐食が確認され、20分以内に磨いた被験者では腐食具合は著しく増加し、しかし食後30分もしくは1時間経過してから磨いた人たちにはほとんど腐食がみられなかった、とのこと。
つまり、「食後すぐに歯を磨くと、食べ物に含まれていた酸を歯のより深い部分へより早く浸透させることになる。
食事をしてから30分以内は歯磨きによって歯の腐食が促進されてしまう」という結果になり、「歯の腐食を防ぐには、少なくとも食後30分経ってから歯磨きをするのが望ましい」ということだそうです。
ただ、特にお仕事をしていたりすると、朝ごはんを食べ終わってすぐ出勤、会社でランチの後すぐに人と顔を合わせる、といった方がほとんどですよね。なかなか30分-１時間も歯磨きをせずにいることは難しいとは思いますが、少し意識するだけでも違うようですよ。
また、食後、ダラダラとおやつを食べたり、常に間食をしていたりして歯磨きのタイミングを逃してしまえば、もちろん虫歯菌・歯周病菌の恰好の餌食になってしまいますので、気をつけましょう！
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院長 江頭伸行
