歯周病の進行を止めるには?
歯周病の進行を止めるには?について阿倍野区の歯医者 西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。
歯周病は、虫歯と同じく自然に治癒することがない病気です。
そのため放置していると進行度がどんどん高まります。
歯周病は末期に至ると、歯そのものを失うだけにとどまらず、さまざまな全身疾患を誘発することから、できるだけ早期に進行を止めて、治療に専念するのが望ましいといえます。
そこで今回は、歯周病の進行を止める方法について、阿倍野区の歯医者、西田辺えがしら歯科が詳しく解説をします。
目次
まずは歯周病の原因を知ることから
歯周病は、口腔内で特定の細菌が繁殖することで発症する病気です。
具体的には、P.g菌に代表される歯周病菌が歯垢や歯石を足場にして繁殖していきます。
日本人の多くは、口腔内に歯周病菌が常在していることから、誰もが歯周病を発症するリスクがあるものとお考えください。
ポイントとなるのは、歯周病菌の数が一定以上、増殖するかどうかです。
歯垢や歯石がほとんどない口腔環境であれば、歯周病菌も活発に活動できないことから、歯周病を発症することもないでしょう。
歯周病の進行を止める方法
歯周病の進行を止めるためには、以下の方法を実施する必要があります。
方法1:歯垢・歯石を取り除く
繰り返しになりますが、歯垢や歯石は歯周病菌の温床となるため、まずは歯科でのクリーニングやスケーリング(歯石除去)で一掃しましょう。
とくに歯石は、歯垢が石灰化を受けて文字通り石のように硬くなった物質なので、セルフケアでのブラッシングでは取り除けません。
専門家によるスケーリングで、安全かつ確実に除去する必要があります。
方法2:歯垢・歯石の再付着を防ぐ
クリーニングやスケーリングは、一時的な効果しかもたらしません。
セルフケアの方法が不適切だと、すぐにまた歯垢・歯石が形成されてしまいます。
そうなると再び歯周病菌の繁殖が起こり、歯周病自体も進行していきます。
ですから、歯科医院でのブラッシング指導で学んだ方法をセルフケアで実践して、プラークフリーな状態を毎日作ることが重要となります。
方法3:歯周ポケットを浅くする
歯周病菌の温床となるのは、歯垢や歯石だけではありません。
歯と歯茎の境目に形成される歯周ポケットも歯周病菌が繁殖しやすい環境といえるからです。
とりわけ深い歯周ポケットは、酸素を嫌う嫌気性の歯周病菌にとって絶好の住処となるため、治療によって浅くする必要があります。
比較的軽度の歯周病であれば、上記の2つの方法を続けていく中で、歯周ポケットも浅くなっていきますが、中等度から重度の歯周病では、歯茎や歯根膜、顎の骨の破壊が進んでいることから、外科的な処置が必要となるケースが多いといえます。
方法4:外科的な治療を受ける
基本的な歯周病治療で進行を止めることができないケースでは、フラップ手術という外科処置を行います。
歯茎をメスで切開し、歯根面を露出させた状態で歯石や汚染された軟組織を取り除くのです。
その他、歯周病によって破壊された骨を再生させたり、歯茎を移植したりする方法でも、進行した歯周病の症状を改善できることはあります。
歯周病は再発しやすい病気
歯周病は、完治させることが難しい病気です。歯周病治療によって病気の進行を止めることができたとしても、その後のセルフケアが不十分だとまたすぐに再発してしまいます。
ですから、歯周病の症状が一時的に安定したとしても、引き続きメンテナンスや安定期治療などを継続的に受けることが望ましいといえます。
まとめ
今回は、歯周病の進行を止める方法について、阿倍野区の歯医者、西田辺えがしら歯科が解説しました。
歯周病の進行を止めるには、歯垢や歯石を一掃することが何より重要です。その状態を維持できれば、歯茎の腫れや出血なども消失していくことでしょう。
そんな歯周病の症状にお困りの方は、いつでもお気軽に当院までご連絡ください。
当院は阿倍野区で歯周病治療に力を入れている歯医者さんです。
阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行