よく噛める歯、笑える口元
先週末、ある学会に出席してきました。日本健康促進医学会、日本ヨーガ療法学会、日本アーユルヴェーダ学会の共同国際会議です。
今回は「がん」がメインテーマだったのですが、歯科医師による健康についての話もありました。
その中で興味深いものを2回に分けてご紹介します。
まず年齢の「齢」という漢字について。
この字は、「歯」と「令」と言う字からなります。
「令」には、決まり、といった意味があり、「齢」は、人間の誕生と成長、命の期限は歯にある、ということになります。
最近、日本人の死因のなかで、いつも2位だった「脳疾患」を押し退けて、死亡原因の3位に浮上したのが「肺炎」。
肺炎で死亡する人の実に92%が65歳以上とのこと。
90歳以上になると、肺炎は死亡原因の2位になっています。
その中でも、高齢者の肺炎の70%以上が、誤嚥(食べ物や飲み物、胃液などが誤って器官や気管支内に入ること)に関係する誤嚥性肺炎と言われています(日本呼吸器学会による)。
65歳以上の半数が、夜寝ている間に唾液を肺に飲み込んでいるそうで、やはり元気に長生きできる秘訣は口にあるようです。
また、アルツハイマー患者の特徴として、「歯が全くない」、「趣味がない」、ということがあげられるそうです。
「食べる」ことによる噛む刺激、「食べる」という精神的な刺激が認知症を遠ざけることになります。
こうして色々な病を見てみると、元気で長生きする秘訣に一つは、「よく噛める歯」にある、ということになります。
また、健康に良いと言われることの一つに、「笑うこと」というのがあります。
しかし、「虫歯が多くて、大きな口を開けて笑うのが恥ずかしい。」「歯並びが悪いから、笑うときは手で口元を隠してしまう。」
という方が多くいらっしゃいます。
元気で長生きするためにも、「良く噛める歯、笑える口元」を目指しませんか?
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阿倍野区の歯医者 西田辺えがしら歯科
歯科医師 院長 江頭伸行
大阪市 阿倍野区 西田辺 医療法人優伸会 えがしら歯科